電動シャッターが動かなくなり、点検の結果「開閉機(モーター)の交換が必要です」と言われることがあります。開閉機はシャッターを動かす心臓部で、交換となると費用も気になるところです。
この記事では、開閉機の役割と交換が必要になるサイン、当社で行う交換工事の流れ(現地確認から交換、動作確認まで)、そして当社の施工事例と交換費用の目安をご紹介します。依頼する前に知っておくと、見積りの内容が理解しやすくなります。
開閉機(モーター)とは
シャッターは、シャッターカーテン、巻取りシャフト、それを支える軸受けブラケットと収納するケース、巻取りシャフトにローラチェーンで駆動力を与える開閉機、ガイドレールなどで構成されています(日本語版Wikipedia「シャッター」より)。開閉機はモーターを中心とした装置で、店舗や車庫の電動シャッターではシャッターケースの中などに取り付けられています。
一方、住宅の電動窓シャッターでは、巻取りシャフトの中にモーターを組み込んだ「シャフト型」の開閉機が使われているものもあります。同じ「モーター交換」でも、シャッターの種類によって部品も作業内容も大きく異なります。モーターの寿命については関連記事「シャッターモーターの寿命は?」で解説しています。
交換を検討するサイン
次のような症状が出たら、開閉機の不具合が疑われます。ただし、リモコンの電池切れやブレーカー、停電後の位置設定のずれなど、開閉機以外が原因のこともあります。
- スイッチやリモコンを押しても、まったく動かない
- 「ウーン」とうなるだけで動かない、途中で止まる
- 開閉時に今までなかった異音がする
- 動きが遅くなった、止まる位置がずれる
あるメーカーの取扱説明書では、短時間に繰り返し開閉するとモーターの保護装置が働いてしばらく動かなくなることや、停電の後は全開・全閉の位置がリセットされることが説明されています。まずは電源やリモコンの電池を確かめ、それでも直らない場合に点検を依頼しましょう。動かないときの確認方法は関連記事「電動シャッターが動かない原因」をご覧ください。シャッターケースを開ける、モーターを分解するといった作業は危険なので行わないでください。
開閉機交換の流れ
当社での開閉機交換は、おおむね次の流れで進めます。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1.ご相談・状況の確認 | 症状、いつから、シャッターの種類(窓・ガレージ・店舗など)、分かればメーカーや製品ラベルの情報をお伺いします |
| 2.現地確認 | 動作の状態、開閉機の型式、シャッターの大きさ、スラットや座板・安全装置の状態などを確認し、開閉機の交換で直るかを判断します |
| 3.お見積り・ご提案 | 開閉機のみの交換か、ほかの部品も交換するか、シャッター一式の交換がよいかをご説明します |
| 4.交換工事 | 古い開閉機を取り外し、新しい開閉機を取り付けて配線を接続します |
| 5.設定・動作確認 | 上限・下限の停止位置の設定、障害物検知装置やリモコンの動作を確認し、使い方をご説明します |
建物の配線に関わる電気工事は、電気工事士法により、電気工事士などの資格を持つ人でなければ行えないとされています(経済産業省「電気工事の安全」)。開閉機の交換は配線作業を伴うことが多いため、資格を持つ業者に依頼することが大切です。
開閉機だけ交換するか、一式交換するか
開閉機が壊れていても、シャッターカーテンやシャフトなどほかの部分も傷んでいる場合は、開閉機だけを替えても長く使えないことがあります。あるシャッターメーカーは、設計耐用年数・回数を超えて使用すると、専門技術者の点検でも見つけにくい劣化や摩耗が進むおそれがあるとして、製品一式の交換を勧めています。
また、障害物検知装置などの安全装置が付いていない古いシャッターの場合、消費者庁は安全装置の設置を呼びかけています。開閉機の交換にあわせて、安全装置やリモコンもまとめて見直すのも一つの方法です。交換時期の考え方は関連記事「シャッター交換の時期・タイミングの見極め方」も参考にしてください。
交換費用の目安と当社の施工事例
当社の開閉機交換の目安(工事費込み・税込)は次のとおりです。
| シャッターの種類 | 開閉機交換の目安 |
|---|---|
| 住宅用の窓シャッター | 7万円〜 |
| 住宅ガレージ・軽量シャッター | 9万円〜 |
| 店舗・倉庫などの重量シャッター | 18万円〜 |
実際の費用は、シャッターの大きさや重さ、開閉機の種類、取り付け場所、同時に交換する部品によって変わります。参考までに、当社の公開施工事例の費用をご紹介します。
- 電動窓シャッター(シャフト型開閉器交換):当社の施工事例では190,000円(事例045)
- 窓電動シャッターのモーター交換(埼玉県):当社の施工事例では220,000円(事例051)
- 開閉機交換(東京都):当社の施工事例では250,000円(事例018)
- 中量シャッターの開閉器交換(東京都):当社の施工事例では290,000円(事例042)
- 重量シャッターの開閉器交換(埼玉県):当社の施工事例では660,000円(事例049)
- ガレージ電動シャッターのモーター交換(東京都):当社の施工事例では660,000円(事例050)
- 車庫の軽量電動シャッターの開閉機とスラット5枚・座板交換:当社の施工事例では500,000円(事例069)
このように、同じ開閉機交換でもシャッターの種類や工事範囲によって費用には幅があります。修理費用全般については関連記事「シャッター修理費用の相場一覧|バネ・モーター・スラット交換の料金」もご覧ください。
依頼前に準備しておくとよいこと
- シャッター全体、製品ラベル、開閉機やスイッチまわりの写真
- 症状が出始めた時期と、どの操作でどうなるか
- 設置からおおよその年数
- 停電や落雷、物をぶつけたなど、きっかけになりそうな出来事
こうした情報があると、現地確認の前に必要な部品や作業の見当がつきやすくなります。手動シャッターを電動化したい場合は関連記事「手動シャッターから電動シャッターへの切り替えメリット・デメリット」もあわせてご覧ください。
まとめ
開閉機(モーター)の交換は、ご相談・現地確認・お見積り・交換工事・設定と動作確認という流れで進みます。当社の目安は、住宅用の窓シャッター7万円〜、住宅ガレージ・軽量9万円〜、店舗・倉庫などの重量18万円〜(工事費込み・税込)ですが、シャッターの大きさや工事範囲によって費用は変わります。電源やリモコンを確かめても動かない場合は、ご自身で分解せず、まずは現地確認をご依頼ください。
シャッターの鍵・錠前のトラブルは当社にお任せください。現地調査・お見積もりは無料、即日対応も可能です。まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
付録:本記事で使用した専門用語一覧
| 用語 | 解説 |
|---|---|
| 開閉機 | 電動シャッターを動かすモーターを中心とした装置 |
| シャフト型開閉機 | 巻取りシャフトの中にモーターを組み込んだ開閉機。住宅の電動窓シャッターなどで使われる |
| ローラチェーン | 開閉機の力を巻取りシャフトに伝えるチェーン |
| 巻取りシャフト | シャッターカーテンを巻き取る回転軸 |
| 上限・下限の設定 | 電動シャッターが自動で止まる位置を登録すること |
| 電気工事士 | 建物の配線などの電気工事を行うための国家資格 |