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メーカー別ガイド 約6分で読めます

YKK APの電動シャッターが動かない時の確認ポイント|公式情報で解説

リモコン・電源・停電後の操作を順番にチェック

YKK APの電動シャッター(リモコンシャッターや電動の窓シャッター)が、ある日リモコンを押しても動かない。そんなとき、すぐに故障と決めつける前に、ご自身で確かめられることがいくつかあります。YKK APは公式のよくあるご質問(FAQ)やお施主様向けの取扱説明書で、動かない・止まるといった症状への対処を案内しています。

この記事では、YKK APの公式情報で確認できる内容に絞って、電動シャッターが動かないときの確認の順番と、自分で触ってはいけない範囲、修理を頼むときに準備しておくとよいことをまとめます。機種によって操作は違うため、最終的にはお手元の取扱説明書もあわせてご確認ください。

まずはリモコンまわりを確認する

YKK APのお施主様向け取扱説明書の「困った時には」では、シャッターが作動しないときの確認として次のような項目が挙げられています。

  • 開閉ボタンをしっかり押し直す
  • リモコンの電波が届く範囲で操作する
  • 電池が弱っていれば新しい電池に交換する
  • 電池の向き(+と-)が正しいか確かめる
  • 登録していないリモコンを使っていないか確かめる

リモコンの電池は機種により、単4形アルカリ乾電池2本のものと、コイン形リチウム電池(CR2032またはCR2430)1個のものがあると公式FAQで案内されています。交換の目安は、1日4回操作した場合で単4形・CR2032が約1年、CR2430が約2年とされています。また、電池を交換しても登録内容は消えませんが、マルチリモコン・タイマーリモコンは時刻がリセットされるため、交換後に現在時刻を設定し直す必要があるとされています。リモコンのLEDが赤く点灯・点滅する場合は異常を知らせているため、操作をやり直すよう案内されています。電池交換の一般的な注意は関連記事「シャッターのリモコンが効かない・電池交換の方法」でも紹介しています。

電源(ブレーカー)と落雷の影響を確認する

YKK APの公式FAQでは、落雷によってリモコンシャッターなどの電装商品が故障したり誤作動したりすることがあると説明されています。建物に直接雷が落ちなくても、近くの落雷で電源線などから異常な電圧(雷サージ)が入り込むことがあるためです。

雷のあとに動かなくなった場合、公式FAQではブレーカーを入れ直して改善するか確認するよう案内されています。ただし、シャッター専用のブレーカーでない場合は、ほかの機器への影響を考えてから行うよう注意書きがあります。ブレーカーの入れ直しで直らない場合は、無理に操作を続けず相談先に連絡しましょう。

途中で止まる・下で止まらないときは「全開」から

「動くけれど途中で止まる」「下まで来ても正しく止まらない」という症状は、シャッターが全開・全閉の位置を把握できていないことが多いと、YKK APの公式FAQで説明されています。主な場面は次の3つです。

場面公式FAQでの対処
障害物検知機能が働いた後「ひらく」を押して全開にし、障害物を取り除く
停電の後電源が戻ったら「ひらく」で全開にする(全開で位置が設定される)
非常開放機構で手動操作した後電動に戻したら「ひらく」で全開にする

大切なのは、必ず「ひらく」操作から始めることです。公式FAQと取扱説明書では、「とじる」から操作すると破損や故障の原因になると注意されています。全開の状態で停電した場合などは、いったん少し下げてから全開にするよう案内されています。途中で止まる症状の一般的な原因は関連記事「シャッターが途中で止まる原因と対処法|電動・手動別に確認ポイントを解説」も参考にしてください。

また、短い時間に開け閉めを繰り返すとモーターの保護装置が働き、しばらく動かなくなることがあります。取扱説明書では、20〜30分ほど間を置くよう記載されています。冬場に凍結している場合は、解けるまで開閉しないことも注意事項に含まれています。

手動錠・ガイドレール・HEMS連携も確認

座板の手動錠がかかっていないか

YKK APのシャッターには、座板(シャッターのいちばん下の部材)に手動錠が付いているものがあります。公式FAQでは、ツマミを左右に操作して施錠・解錠でき、ロックした状態でシャッターを開かないでくださいと案内されています。開ける前に解錠を確かめましょう。

ガイドレールの汚れ

閉まりにくい・途中で引っかかる場合、公式FAQではガイドレールの汚れを取り除くよう案内されています。清掃のときは、シャッターボックス内の駆動装置や電子ユニットに水がかからないよう注意が必要です。なお、開閉中にスラット(シャッターの羽根板)が引っかかったような動きをするのは「しゃくり現象」と呼ばれ、バランスシャッターの構造上の特性で、性能や耐久性への影響はないと説明されています。

HEMS(スマートホーム機器)から操作している場合

HEMSと連携していて動かない場合、まずリモコンで動くかを確かめると原因を切り分けやすくなります。公式FAQでは、リモコンで正常に動くならHEMS機器側の不具合が疑われると案内されています。

停電時の手動開放と、自分で触らない範囲

停電などでどうしても開けたいとき、手動で開けられるのは非常開放機構が付いているシャッターだけです。公式FAQによると、室内側の非常開放機構を操作すると手動に切り替わりますが、操作方法は商品ごとに異なり、サイズや仕様によっては非常開放機構がなく手動で開けられないものもあります。後付けもできないとされています。商品名は、室内側から見て下部にある商品ラベルで確認できます。商品によってはレバー以外に触れるとシャッターが急に巻き上がり、けがをするおそれがあるとの注意もあります。操作は取扱説明書の手順どおりに、周囲に人がいないことを確かめてから行ってください。

取扱説明書では、不具合が出た場合は自分で調整せず修理を依頼するよう案内されています。シャッターボックスに乗ったりはしごをかけたりすることも禁止されています。モーターや内部の部品を開けて触る、高い場所で作業するといったことは避けましょう。電動シャッター全般の原因については関連記事「電動シャッターが動かない原因」でも解説しています。

修理を依頼するときに準備すること

YKK APの公式FAQでは、修理を依頼する際に次の写真を用意しておくと商品の特定がスムーズになるとされています。

  • 商品全体
  • 商品ラベル
  • 不具合の箇所

あわせて「いつから」「どの操作で」「どう動かないか」をメモしておくと、症状を正確に伝えられます。メーカーの特徴は関連記事「YKK APシャッターの特徴とよくある修理」もご覧ください。

まとめ

YKK APの電動シャッターが動かないときは、①リモコンの電池・向き・登録・電波の範囲、②ブレーカー(特に落雷の後)、③停電や障害物検知の後は「ひらく」から全開にする、④座板の手動錠やガイドレールの汚れ、の順に確かめるのが公式情報に沿った進め方です。それでも直らない場合や、異音・異常な動きがある場合は、自分で調整や分解をせず、商品ラベルと症状を確認したうえで修理を依頼してください。

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付録:本記事で使用した専門用語一覧

用語 解説
非常開放機構 停電時などに電動シャッターを手動に切り替えるための装置。付いていない機種もある
障害物検知機能 閉まる途中で障害物を検知すると自動で停止する安全機能
雷サージ 落雷によって電源線などから入り込む異常な電圧・電流
座板 シャッターカーテンのいちばん下にある部材。手動錠が付くものもある
ガイドレール シャッターの両側でスラットの上下の動きを案内するレール
しゃくり現象 バランスシャッターの構造上、開閉中にスラットが引っかかったように動く現象

この記事について

執筆・編集:関東シャッターセンター編集部
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