店舗の入口や倉庫、ビルの出入口に使われる重量シャッターは、住宅の窓シャッターやガレージシャッターに比べて大きく、部品も大型です。そのため「開閉機が故障したら、いくらかかるのか」「本体ごと交換するとどのくらいか」は、店舗や建物の管理をしている方にとって気になる点です。
この記事では、重量シャッターの特徴を確認したうえで、当社の開閉機交換の目安と、実際に施工した重量シャッター関連の事例の費用を紹介します。あわせて、修理か交換かを考えるときのポイントや、防火シャッターの場合の注意点もまとめます。
重量シャッターとは
重量シャッターは、スラット(カーテン部分を構成する板)が重く大型で、幅を自由に設定できるシャッターです。外壁に付ける管理用のほか、防火、グリル、パネル、排煙、遮音などの種類があり、建物の内部には防火・防煙用のものも使われます(日本語版Wikipedia「シャッター」より)。
これに対して軽量シャッターは、スラットが比較的軽く小型で、幅に制限があるとされています。違いの詳細は関連記事「重量シャッターとは?軽量シャッターとの違い・種類・費用の目安」で解説しています。
費用が変わる主なポイント
重量シャッターの工事費用は、シャッターごとの条件で大きく変わります。お見積りの際には、主に次の点を確認します。
- 工事の範囲:開閉機だけの交換か、スラットや座板、ガイドレールも交換するか、シャッター一式を取り替えるか
- シャッターの大きさ:開口部の幅と高さ
- シャッターの種類:管理用か、防火設備としての防火シャッターか
- 現場の状況:設置場所、作業スペース、既存シャッターの撤去の有無
同じ「開閉機交換」でも、シャッターの大きさや機種によって費用は異なります。以下の金額は、当社の目安と実際の施工事例の一例として参考にしてください。
開閉機交換の費用
開閉機は、シャッターを巻き上げ・巻き下げするための駆動装置で、モーターなどを含みますです。日本語版Wikipediaでは、開閉機がローラチェーンで巻取りシャフトに駆動力を与える仕組みが説明されています。電動の重量シャッターが動かない・異音がするといった場合、開閉機の交換が必要になることがあります。
当社の開閉機交換の目安は、店舗・倉庫などの重量シャッターで工事費込み・税込18万円〜です。
| 事例 | 地域 | 内容 | 費用(税込) |
|---|---|---|---|
| 事例049 | 埼玉県 | 重量シャッター 開閉器交換 | 660,000円 |
当社の施工事例では660,000円(事例049)でした。目安の金額より高くなっているのは、シャッターの大きさや開閉機の機種など、現場ごとの条件によるものです。開閉機(モーター)の寿命については関連記事「シャッターモーターの寿命は?」もご覧ください。
本体交換の費用
スラットの傷みや腐食が進んでいる場合や、開閉機以外の部品も劣化している場合は、シャッターそのものを取り替える選択肢があります。当社の施工事例では、次のような費用でした。
| 事例 | 地域 | 内容 | 費用(税込) |
|---|---|---|---|
| 事例059 | 東京都 | 店舗入口の重量シャッターを新品に取り替え | 2,000,000円 |
| 事例060 | 東京都 | ビル1階の電動シャッターを中量シャッターに取り替え | 1,100,000円 |
当社の施工事例では、店舗入口の重量シャッターを新品に取り替えた工事が2,000,000円(事例059)、ビル1階の電動シャッターを中量シャッターに取り替えた工事が1,100,000円(事例060)でした。事例060のように、使い方や開口部の大きさに合わせて、取り替え時にシャッターの種類を見直すこともあります。
交換の時期の考え方は、関連記事「シャッター交換の時期・タイミングの見極め方」で詳しく解説しています。
修理か交換かを考えるポイント
文化シヤッターの安全に関する案内では、日常点検として、表示ラベルの状態や、開閉時に以前と違う音・振動がないか、使用に支障のある変形がないか、全開・全閉で正しく止まるかを確認するよう勧めています。また、次のような症状があれば、すぐに使用を中止して連絡するよう案内しています。
- 開閉中の異音や異常な振動、引っかかるような動き
- 停止する位置のずれ
- 停止の操作をしてもすぐに止まらない
同じ案内では、塩害による駆動部品の腐食で落下事故が報告されていることにも触れ、日常点検と専門技術者による定期点検の両方を勧めています。重量シャッターは重さがあるため、異常を感じたまま使い続けるのは危険です。
修理で済むか交換が必要かは、開閉機だけの不具合か、スラットや巻き取り部分、ガイドレールなど他の部品にも劣化が及んでいるかで変わります。ご自身でできるのは、異音や動きの変化に気付くこと、周りに物を置かないことなどの日常の確認までです。開閉機の分解やスプリング・シャフトの調整は行わず、点検を依頼してください。店舗での管理のポイントは関連記事「店舗オーナー向けシャッター管理のポイント」、工場・倉庫の場合は関連記事「工場・倉庫のシャッター選び方・管理」にまとめています。
防火シャッターの場合の注意
重量シャッターの中には、火災時に自動で閉まる防火シャッターもあります。防火シャッターなどの防火設備には建築基準法に基づく定期検査報告の制度があり、検査の項目や方法、判定基準は国土交通省の告示(平成28年5月2日)で定められています。文化シヤッターの案内でも、2016年6月以降、防火設備は資格者による定期検査が必要になったと説明しています。
防火シャッターは、修理や交換の際にも防火設備としての性能を保つ必要があります。管理用のシャッターと同じ感覚で部品だけを選ぶことはできないため、まずは防火シャッターかどうかを確認したうえで相談してください。詳しくは関連記事「防火シャッターとは?仕組み・設置基準・点検義務をわかりやすく解説」と関連記事「シャッター点検は義務なのか?」をご覧ください。
まとめ
重量シャッターは大型で重いため、工事費用は工事の範囲やシャッターの大きさ、種類によって大きく変わります。当社の開閉機交換の目安は重量シャッターで18万円〜(工事費込み・税込)、施工事例では開閉器交換が660,000円(事例049)、本体の取り替えが2,000,000円(事例059)、中量シャッターへの取り替えが1,100,000円(事例060)でした。
異音や停止位置のずれなど、いつもと違う動きに気付いたら、使用を控えて早めに点検を依頼しましょう。修理費用全般については関連記事「シャッター修理費用の相場一覧|バネ・モーター・スラット交換の料金」もあわせてご覧ください。
シャッターの鍵・錠前のトラブルは当社にお任せください。現地調査・お見積もりは無料、即日対応も可能です。まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
付録:本記事で使用した専門用語一覧
| 用語 | 解説 |
|---|---|
| 重量シャッター | スラットが重く大型で、幅を自由に設定できるシャッター。店舗・倉庫・ビルなどに使われる。 |
| 軽量シャッター | スラットが比較的軽く小型で、幅に制限があるシャッター。 |
| 開閉機 | シャッターを巻き上げ・巻き下げするための駆動装置。モーターなどを含む。 |
| 巻取りシャフト | シャッターカーテンを巻き取る軸。開閉機から駆動力を受けて回転する。 |
| 防火シャッター | 火災時に閉まり、延焼を防ぐための防火設備としてのシャッター。 |
| 定期検査報告 | 建築基準法に基づき、防火設備などを資格者が検査し、特定行政庁へ報告する制度。 |