三和シヤッター工業の電動シャッターが、ボタンやリモコンを押しても動かない、途中で止まってしまう。住宅の窓シャッターでもガレージや店舗のシャッターでも、まずは「故障かな」と心配になると思います。ただ、三和シヤッター工業の公式のよくあるご質問(FAQ)や「不具合・トラブルかんたん診断」を見ると、利用者が自分で確かめられる項目がいくつも挙げられています。
この記事では、公式FAQで確認できる内容に絞って、確認の順番、手動シャッターが重いときの案内、触ってはいけない範囲、修理前に整理したいことをまとめます。操作方法は機種によって違うため、お手元の取扱説明書もあわせてご確認ください。
まずは電源とリモコンを確認する
ブレーカー・停電・電源プラグ
公式FAQでは、電動シャッター(ガレージドア)がボタンを押しても動かないとき、最初にブレーカーが落ちていないかを確かめ、ブレーカーを入れ直すよう案内されています。コンセントから電源をとっている機種は、電源プラグがきちんと差さっているかも確認します。窓シャッターの診断でも、ブレーカーが落ちていれば原因を取り除いてからONにすること、停電中であれば停電が復旧してから操作することが挙げられています。
リモコンの送信ランプ
リモコンのボタンを押しても送信ランプ(LED)が点かない・反応しない場合、公式FAQでは次の点が案内されています。
- ボタンを続けて押すと動かないことがある(故障ではない)。2秒以上あけて次の操作をする
- ボタンは1秒以上しっかり押す
- 送信ランプが速く点滅するのは電池が減っているサイン。電池を交換する(寒い時期にも同じサインが出ることがある)
- それでも直らない場合はリモコンの故障の可能性がある
電波の届く距離はリモコンの種類や周りの建物などで変わるため、近づいて操作してみるのも一つの確認です。電池交換の一般的な注意は、関連記事「シャッターのリモコンが効かない・電池交換の方法」もご覧ください。
連続運転・座板錠・凍結・障害物を確認する
電源とリモコンに問題がなさそうなら、次の点を確認します。公式の窓シャッター診断とガレージドアのFAQで挙げられている項目です。
| 確認すること | 公式での案内 |
|---|---|
| 続けて何度も開け閉めしていないか | モーターが熱を持ち、保護装置(サーマル)で一時的に止まることがある。窓シャッターは約20分休ませてから操作。ガレージドアは約5分以上の連続運転で止まることがある |
| 座板錠がかかっていないか | 施錠されていれば解錠する。半分だけかかっていることもあるので、しっかり解錠する |
| 凍結していないか | 氷が解けるまで待つ。お湯をかけるのは逆効果とされている |
| 異物や部材に引っかかっていないか | 異物・障害物を取り除く |
| センサーの汚れ(ガレージドア) | レールまわりの障害物を取り除き、光電センサーのレンズを固く絞った布で拭く |
途中で止まる・押している間しか動かない場合
停電や手動操作のあとは「全開・全閉」の確認操作
公式FAQでは、停電時に手動で開けた窓シャッター(マドモアスクリーンS・Gなど)を電動に戻したあと、開ボタンでいったん全開にし、続けて閉ボタンで全閉にするよう案内されています。全開・全閉の停止位置をシャッターに確認させるための操作で、全開の状態でも開ボタンを押すとされています。ガレージドアでも、機種によって停電復帰後や手動操作後に復旧操作が必要なものがあると説明されています。
閉ボタンを押している間しか動かない・ピーピー鳴る
閉めるときに「ピーピー」と電子音が鳴って受光部が点滅する、または閉ボタンを押している間しか動かない(押切り状態)場合、公式FAQでは障害物検知装置の送信機の電池消耗が考えられるとされています。送信機の電池は使わなくても減るため、定期的な交換が必要です。電池交換後は、座板スイッチが床に完全に当たるまで閉め切り、数回開け閉めして全閉位置で正しく止まるかを確かめます。それでも症状が変わらない場合は、現地調査が必要とされています。
途中で止まる症状の一般的な原因は、関連記事「シャッターが途中で止まる原因と対処法|電動・手動別に確認ポイントを解説」、動かない場合の全体像は関連記事「電動シャッターが動かない原因」でも解説しています。
手動シャッターが重い・途中で止まるときの公式の案内
手動シャッター(バネの力で開け閉めを助けるバランスシャッター)について、公式FAQでは次のように案内されています。
- 途中で引っかかったように止まる:錠が半がかりになっていないか(内側のラッチがレール側に飛び出したままになっていないか)を確認し、ツマミを水平までしっかり回して解錠する。左右のガイドレールの溝にホコリやゴミが詰まっていないかを確認し、清掃・注油で改善することがある
- 以前より重くなった:バネの調整である程度改善できる場合があるが、長年の使用でバネが弱っている場合は、バネ付きの巻取り軸(シャフト)ごとの交換が必要。設計上の耐用年数は10年、耐用回数は5千回の早い方が目安(保証値ではない)
バネの調整は専門の作業です。重さが気になっても、ご自身でバネやシャフトに触れることはせず、清掃や解錠の確認までにとどめてください。
すぐに使用をやめるべき状態と、停電時の手動操作
公式の診断やFAQでは、次のような状態は危険なので使用を中止して修理を依頼するよう案内されています。
- シャッターがレールから外れている
- 荷物の上に降ろしてしまい、斜めになった状態で動かない(無理に開け閉めすると事故につながるおそれ)
- ぶつけてスラット(羽根板)が曲がっている
停電時の手動操作については、公式FAQで次の注意が示されています。手動操作は停電時のためのもので、普段は使わないこと。操作中に電気が戻ると危険なため、シャッター用のブレーカーを切るか電源プラグを抜いてから行うこと。高い位置の作業になる場合は、安全にできないなら行わないこと。そして、停電以外の不具合のときに手動操作を使うと悪化や事故のおそれがあるため行わないことです。機種によっては停電時の手動操作に対応していないものもあります。
修理を依頼する前に整理しておくこと
ここまでの確認で直らない場合は、無理に操作を続けず、修理を依頼してください。依頼の前に、次のことを整理しておくとスムーズです。
- 設置場所(窓・ガレージ・店舗)と、電動か手動か
- 症状(動かない/途中で止まる高さ/押している間しか動かない/音やランプの様子)と、いつからか
- 確かめたこと(ブレーカー、電池、座板錠など)と結果
- リモコンの機種名(公式FAQにはRAX-H35などのリモコン機種一覧が用意されています)
- シャッター全体と気になる部分の写真(安全な場所から撮れる範囲で)
当社でも三和シヤッター工業の窓シャッター用開閉機「マドモアチェンジ」に交換した事例があります。使用23年で動かなくなった掃き出し窓の電動窓シャッターでは、開閉機だけを交換し、シャッター本体は再利用しました。当社の施工事例では181,700円(事例056)です。最後まで下りなくなった台所窓の電動シャッターも開閉機を交換し、当社の施工事例では220,000円(事例065)でした。当社の開閉機交換の目安(工事費込み・税込)は、住宅用の窓シャッター7万円〜、住宅ガレージ・軽量9万円〜、店舗・倉庫などの重量18万円〜です。交換の流れは関連記事「シャッターの開閉機(モーター)交換の流れと費用|当社の施工事例」、三和シヤッターのよくある修理は関連記事「三和シャッターの特徴とよくある修理」「三和シヤッターの評判・口コミ|修理費用と依頼の注意点」もご覧ください。
まとめ
三和シヤッター工業の電動シャッターが動かない・途中で止まるときは、公式FAQに沿って、ブレーカー・停電・電源プラグ、リモコンの送信ランプと電池、連続運転による一時停止、座板錠、凍結、異物やセンサーの汚れを順に確かめます。停電や手動操作のあとは全開・全閉の確認操作、押している間しか動かないときは障害物検知装置の送信機の電池を確認しましょう。
レール外れや斜めに止まった状態は使用を中止し、バネや開閉機には触れずに修理を依頼してください。他メーカーの例は関連記事「YKK APの電動シャッターが動かない時の確認ポイント|公式情報で解説」で紹介しています。
シャッターの鍵・錠前のトラブルは当社にお任せください。現地調査・お見積もりは無料、即日対応も可能です。まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。
付録:本記事で使用した専門用語一覧
| 用語 | 解説 |
|---|---|
| 座板 | シャッターカーテンのいちばん下にある部材。錠が付いているものもある |
| 座板錠 | 座板に付いた錠。かかったままだとシャッターが開かない |
| サーマル | モーターが熱を持ったときに一時的に止める保護装置 |
| 障害物検知装置 | 閉まる途中で障害物を検知すると止まる安全装置。送信機に電池を使うものがある |
| 押切り | 閉ボタンを押している間しかシャッターが動かない状態 |
| バランスシャッター | バネの力で開け閉めを助ける手動シャッター |
| 開閉機 | 電動シャッターを動かすモーターなどの駆動装置 |